京都工芸繊維大学

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10周年記念行事

ショウジョウバエ遺伝資源センター設立10周年記念行事

 ショウジョウバエ遺伝資源センターは1999年度に設立されました。2009年度は,センター設立後10周年にあたり、これを記念して国内シンポジウム,と国際シンポジウムを開催致しました。多くの方々にご出席頂き誠に有り難うございました。厚くお礼申し上げます。
 2006年には、系統維持数において世界最大にまで成長し,その後は遺伝資源の管理技術と系統維持の合理化を進めてきました。これらは,センタースタッフ(教員、研究員だけでなく大学事務職員、そして最も重要なのは非常勤技術補佐員です)のショウジョウバエを大切に思う科学への理解と高品質系統を守り抜く責任感の向上によって実現したものです。
 系統の数も増加していますが,特に顕著な動きとして国内外の研究者からの系統譲渡の申し出が増加しています。このことはまさに本センターに対する国際的な信頼と期待が高まり,世界のショウジョウバエ遺伝資源センターとして、ショウジョウバエを用いた科学研究へのショウジョウバエ研究者コミュニティの"声"だと理解しています。今後は,京都工芸繊維大学のサポートと理解が不可欠ですが、より研究者コミュニティに向けたショウジョウバエ研究とショウジョウバエ遺伝資源の国際的研究センターとしての発展に向けて,系統だけでなく情報と研究技術の発信ができる体制整備を行って行きます。国内外の研究者からの厚いご支持とご支援をこれからもよろしくお願い致します。

ショウジョウバエ遺伝資源センター長
山本 雅敏

バイオリソースシンポジウム報告

ナショナルバイオリソースプロジェクト
"KYOTO BRAND" 高品質遺伝資源の開発

日程 : 2009年10月23日(金)13:00-17:45
会場 : 京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 総合研究棟4階多目的室

ショウジョウバエ、ラット、酵母を用いて第一線で活躍している研究者を招き、遺伝資源の高品質化と新規有用遺伝資源の開発にむけた先端研究の紹介を通じて、遺伝資源のあり方について考えるシンポジウムとなりました。

山本雅敏 ショウジョウバエ遺伝資源センター長、竹永睦生 本学副学長、文部科学省ライフサイエンス課 石井康彦氏 から挨拶をいただいたあと、以下の7つの講演(要旨集PDF 1.6MB)が行われました。講演では、遺伝資源を用いた第一線での研究例や、遺伝資源をさらに高品質かつ、より付加価値のあるものとするための研究などが紹介され、来聴者との活発な質疑応答が交わされました。


「分子医学におけるショウジョウバエ研究の重要性」
加藤茂明 東京大学分子細胞生物学研究所 教授
「ショウジョウバエを用いた神経行動学」
江島亜樹 京都大学・生命科学系キャリアパス形成ユニット 特定助教
「NBRP-Ratの医学生物学研究への貢献と新規疾患モデルの開発」
芹川忠夫 京都大学大学院医学研究科附属動物施設 施設長・教授
「ラットを用いた糖尿病研究」
横井伯英 神戸大学医学研究科 細胞分子医学 特命准教授
「質量分析法によるショウジョウバエの分子プロファイリング」
武森信暁 京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター 研究員
山本雅敏 京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター 教授
「ショウジョウバエプロテオミクスと医学との接点」
松本博行 オクラホマ大学医学部・生化学分子生物学科 教授
小森直香 オクラホマ大学医学部・生化学分子生物学科 准教授
「分裂酵母の配偶子形成におけるメンブレントラフィック」
中村太郎 大阪市立大学大学院理学研究科 准教授

講演終了後、 東京大学分子細胞生物学研究所 教授 の 多羽田哲也先生より遺伝資源の重要性と今後の発展に向けての展望をいただきシンポジウムは終了しました。
その後、アピカルイン京都へ移動し、研究懇談会が開かれ、活発な交流、議論が交わされました。

国際バイオリソースシンポジウム「ショウジョウバエ」報告

国際バイオリソースシンポジウム「ショウジョウバエ」
-ショウジョウバエ遺伝資源を用いた最先端生命科学研究と“いのち”を考える-

2010年年3月17(水)、18日(木)比叡山 延暦寺会館

遺伝学においても,仏教においても,生物の”いのち”がどこから生まれ,どこに向かっているのかなどに関する”いのち”の連続性が考えの基本となっているということから、何らかの接点あるいは共通項を見いだす事になるのではないかという期待がありました。参加者からは非常に好評で質の高い議論と幅広い理解を得る機会となりました。
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第1日目: 3月17日(水)
Opening Remarks: 山本 雅敏(ショウジョウバエ遺伝資源センター センター長)
あいさつ
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江島 義道
(京都工芸繊維大学 学長)
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倉持 隆雄
(文部科学省 大臣官房審議官)
基調講演
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小林 隆彰
(比叡山延暦寺長臈・天台宗大僧正)
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小原 雄治
(国立遺伝学研究所 所長)
第2日目:3月18日(木)
Session 1  Chair: 上田 龍
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山本 雅敏 (京都工芸繊維大学)
"Studies on the male reproductive system of Drosophila melanogaster"
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Utpal Banerjee (University of California, Los Angels, USA)
"Drosophila as a genetic model for hematopoiesis and stress response"
Session 2  Chair: 上村 匡
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多羽田 哲也 (東京大学)
"Cellular and molecular mechanisms underlying neural formation"
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Leslie Griffith (Brandeis University, USA)
"Neuronal circuits controlling sleep in D. melanogaster"
Session 3  Chair: 山本 雅敏
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Kenneth B. Storey (Carleton University, Canada)
"Insect cold hardiness -- the secret is in the genes"
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奥田 隆 (農業生物資源研究所)
"Molecular mechanism for tolerance to complete desiccation
in the Sleeping Chironomid, Polypedilum vanderplanki"
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林 茂生 (理化学研究所)
"Cell and ECM morphogenesis in leg segmentation"
Session 3  Chair: 多羽田 哲也
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Timothy Karr (Arizona State University, USA)
"SURPRISES FROM THE EMERGING FIELD OF SPERM PROTEOMICS"
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松野 健治 (東京理科大学)
"Planar Cell Chirality Contributes to the Left-right Asymmetric
Morphogenesis of Epithelium in Drosophila"
Closing Remarks: Leslie Griffith  (Brandeis University, USA)
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ポスターセッション
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