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DrosDel & MARCM系統の提供を開始します

 下記の新規追加系統の公開準備も順調に進み、2008年5月13日(火)から、系統依頼用WEBページから検索、提供依頼が可能になりますので、ここにお知らせします。
 少し遅れてショウジョウバエ統合データベースDGRCの利用も可能になります。
 各種トランスポゾン(P-因子やpiggyBagなど)の挿入位置やRNAiに使用されている遺伝子配列領域、さらにはEST情報やBACクローンなどと関連させて、眺めて探すデータベースGenome Viewerもすばらしいデータベースになっていますので、そちらの利用もお願いします。


DrosDel欠失系統
 ヨーロッパの研究グループを中心に作出された欠失系統のコレクション。挿入位置の判明している2つのP因子間をFRT配列を介した組換えにより欠失させている。このため欠失の切断点が分子レベルで判明しています。欠失系統全体でゲノムの77%をカバーします。遺伝子のマッピング、Modifierのスクリーニング等様々な用途に使えるものと思います。
DGRCではケンブリッジ大学維持していたDrosDelコレクションの全て、486系統を受入れ、提供を行ないます。
DrosDelの詳細についてはこちらのホームページを御覧下さい。


MARCM : PBac{DsRed}挿入系統
 スタンフォード大学のL. Luo教授の研究室で作製されたpiggyBacベクター挿入系統のコレクション。新規piggyBacベクターは突然変異誘発能を高めるためにスプライシングのアクセプター/ドナー配列、翻訳の終止コドンが導入してあり、DsRedがマーカーとして存在します。このトランスポゾンが常染色体に挿入した約2,000系統は全て挿入位置を決定し、既知遺伝子内に挿入したもののみ選別してあります。またこれら系統の染色体基部にはFRT配列を持ったP因子を同時に持たせてあるためにモザイク解析を行う上で非常に有用な系統です。
 今回公開し、提供するのは1,852系統です。


 皆さんの研究の推進上重要な系統として利用される事を期待しています。今後もショウジョウバエ遺伝資源センターのご利用をよろしくお願いします。
 皆さんからのフィードバックがショウジョウバエ研究者コミュニティにとって最も重要で価値のある情報となり、系統の高品質化につながります。また、今後もショウジョウバエ遺伝資源センターを継続して運営する上で、皆さんの理解、利用頻度の向上、有用・優良系統の寄託、維持と提供など国外に対するアピールを高める事は、非常に重要です。しかし、それだけではなく、国外に対するアピールが我が国におけるショウジョウバエ研究の質的向上に繋がると確信しています。ご理解とご支援を引き続きお願いいたします。

                             ショウジョウバエ遺伝資源センター長・山本雅敏

〒616-8354 京都市右京区嵯峨一本木町1 Tel: 075-873-2660(代) / Fax: 075-861-0881 / jpn-fly@kit.jp Copyright © Drosophila Genetic Resource Center. All rights reserved.