京都工芸繊維大学

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Q&A

Q and A



1. ショウジョウバエ遺伝資源センターの利用方法

Q. どのようにして系統を入手できますか?

A. 最初にDGRCのページ(http://kyotofly.kit.jp/stocks/) から登録してDGRCのIDを得て下さい。次に上記ページから欲しいハエを検索して下さい。検索方法としては、遺伝子名、トランスポゾン挿入位置、系統 #、ブルーミントンやGS、NPなどの由来した古い系統#を用いた検索ができます。また、Dfキットその他いくつかのサブカテゴリー毎のリストもつくって あります。欲しい系統が見つかったら、指示に従って進んで下さい。 尚、リクエストが受け付けられたかどうかの確認の通知等現在は行っていません。

手順の詳細はハウツーページをご覧ください。
通常の発注依頼: How to Request Fly Stocks
大量の発注依頼(おおむね80系統以上) How to Request Many Fly Stocks

Q. 登録したのにDGRC IDが送られてきません。

A. DGRC IDとパスワードはすぐに自動的に発行し、電子メールでお送りしています。 登録申請後、数分してもDGRC IDが届かない場合は、システムがダウンしているか 何かトラブルがある可能性があります(ショウジョウバエ遺伝資源センターの システムかもしれませんし、電子メールの配送の途中のシステムかもしれませ ん)。 電子メール(jpn-fly AT kit DOT jp)にてお問い合わせ下さい。
これまでに、Registration formに入力されたメールアドレスが 間違えていたために、 DGRC IDが発行できなかったことが何度かありました。 メールアドレスに、挿入、欠失、逆位などがないことをお確かめの上、 「submit」ボタンを押して下さい。

Q. パスワードを忘れてしまいました

A. Password Reminder から、パスワードの再発行をします。

DGRC ID と 登録したメールアドレスを入力してください。 DGRC ID または 登録したメールアドレスをお忘れの場合は、jpn-fly AT kit DOT jp までお問い合わせください。

Q. 系統を得るのにお金はかかりますか?

A. 系統の手数料をいただくことになりました(経緯はこちらをご覧ください。2006年4月7日付けJflyメーリングリストより転載)。 支払いはクレジットカード(VISAかMasterCard)でお願いします。 ショウジョウバエ遺伝資源センターでは、 暗号化通信(SSL:Secure Socket Layer)による オンラインの クレジットカード支払いシステムを採用しています。 なお、 系統依頼を完了するために、クレジットカードの番号や期限の年月などの情報 を入力していただきますが、そうしたクレジットカード情報は京都工芸繊維大 学ショウジョウバエ遺伝資源センターには送信されない仕組になっています。

Payment and Fee Information もご覧ください。

クレジットカードによる支払方法のみの取扱について、京都工芸繊維大学財務課から利用者の皆様へのご連絡はこちら: 利用者の皆様へVol2.pdf(pdf版)/DearUsers_j.html(html版)

Q. 「Annual Fee for Active Account」はどのようなもので、いつ支払うものなのですか。

A. 「Annual Fee for Active Account[登録手数料]」は、その年度で、はじめて系統が発送されたときに、そのほかの手数料等(stock costs[系統手数料]、handling fee[発送手数料]、postage[郵送料])とともにお支払いいただきます。
Annual Fee per Active Account[登録手数料]は年度単位(4月から翌年の3月まで)です。はじめて系統が発送されたときから1年間ではありませんのでご注意ください。4月1日にすべての利用者はactiveではなくなります。したがって、名前や住所などを登録しているにも拘らず、当該年度に全く系統が発送されなかった方の登録手数料は不要です。

Q. 発送スケジュールはどうなっていますか?

A. 毎週木曜日(日本時間深夜0時=世界標準時午後3時)締め切りで1週間分のリクエストを受付け、翌週の水曜日に郵便(国内は郵便小包、海外は航空便またはEMS)で送っています。
5月の連休、お盆(8月中旬)、年末年始の発送はしておりません。 依頼の締め切りや発送のスケジュールは、 http://kyotofly.kit.jp/stocks/guidance.html#shipping_schedule をご覧下さい。 発送休止期間に受けた依頼は、再開後にまとめてお送りいたします。

Q. 1回にリクエストできる系統数に制限はありますか?

A. 200系統/週/ユーザとさせていただいております。当センターの発送総数は最大550系統/週として運用しています。
200系統/週/ユーザ、または、最大550系統/週/当センターを越えた分につきましては、次週の発送となりきます。

Q. GS系統全てスクリーニングしたいのですが?

A. 通常の方法でリクエストをお願いします(最高200系統/週/ユーザ)。
系統の選択方法など(系統番号や系統リスト含む)についてのご相談は電子メール(jpn-fly AT kit DOT jp)にてご連絡下さい。

Q. 遺伝子導入系統(トランスジェニックフライ)の使用にあたって注意することはありますか。

A. ショウジョウバエ遺伝資源センターに提供を依頼する前に、所属機関で組換えDNA実験の申請を行い、許可を得てください。なお、遺伝子導入系統を使用するためには、P1Aレベルの封じ込めが必要です。

遺伝子組換え実験に関する制度の概要説明等については以下のページをご参照ください。

法律や政令などの規則については以下のページをご参照ください。

  • 文部科学省「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」のホームページこちら

Q. 謝辞はどのように書いたら良いでしょうか?

A. ショウジョウバエ遺伝資源センターから提供された系統を使った研究論文には、 謝辞を是非お願いいたします。センター事業の安定的運営に重要な評価につながります。当センターからの提案は以下です:「京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターより提供の系統を使用しました。」

英文については以下のようにお願いします: "The fly stock was obtained from Drosophila Genetic Resource Center at Kyoto Institute of Technology."
また、提供系統を使用された論文等の出版物は郵送、もしくはpdfファイルにてこちらに送付下さい。

Q. 系統をショウジョウバエ遺伝資源センターへ寄託したいのですがどうしたら良いでしょうか?

A. どうもありがとうございます。
こちらで検討させていただきたく存じますので、差し障えない範囲で系統のリ ストを電子メール(jpn-fly AT kit DOT jp)でお送りいただけないでしょうか。
また、寄託についての お知らせpdf版 をご一読下さいますようお願いします。

2. 系統情報

Q. どんな系統を維持していますか

A. CALTEC、国立遺伝学研究所、京都工芸繊維大学で維持されていた系統に加えて、ウメオストックセンターが維持していた系統(約2,300系統)、ブ ルーミントンセンターの基本的な系統(Dfキットその他、約3,400系統)、改変ベクター挿入系統としてNP系統(約4,300系統)、GS系統(約4,500系 統)、LA系統(約880系統)、プロテイントラップ系統(約360系統)、FRT-lethal系統(約1,300系統)、DrosDel系統(約500系統)、MARCM系統(約1,850系統)が主なものです。

Q. 各系統に関する情報を知りたいのですが?

A. 各突然変異情報についてはFlyBase を御覧ください。GS系統、プロテイントラッ プ系統、FRT-lethal系統、DrosDel系統についてはそれぞれ下記データベースを御覧下さい。

  • NP系統に関して
    NP系統(Gal4エンハンサートラップ系統)は、P{GawB} 挿入位置(3’フランキング配列)、発現パターン、変異遺伝子の情報が利用可能です。 当センターでは約4300系統を維持しています。
    GETDB(Gal4 Enhancer Trap Insertion Database)は、ショウジョウバエ遺伝資源センターのデータベースに統合されました。NP系統が作成された経緯などについてはレガシーなページを御参照下さい。
    http://kyotofly.kit.jp/stocks/GETDB/
  • GS系統に関して
    GS系統はP{GS}因 子(ジーンサーチベクター)挿入系統で、首都大学東京 相垣敏郎教授のショウジョウバエジーンサーチプロジェクトにより作製されました。全挿入はゲノム配 列上にマップされ、遺伝子名、CG、CTや細胞学的地図上での位置で検索が可能です。当センターでは約4500系統を維持しています。
    詳細はDrosophila Gene Search Projectを御覧下さい。
    http://gsdb.biol.metro-u.ac.jp/~dclust/
  • プロテイントラップ系統に関して
    プロテイントラップ系統はイントロンプロテイントラップ法によって作製されました(Morin et al., 2001)。DNA配列の、P因子挿入位置のDNA配列情報、標識タンパク質の表現型は解明されています。当センターでは約360系統を維持しています。
    詳細はFlyTrap: GFP Protein Trap Databaseを御覧下さい。
    http://flytrap.med.yale.edu/
  • FRT-lethal (BruinFly) 系統に関して
    FRT-lethal系統は、致死突然変異を引き起こすP因子の挿入とFRT因子を同じ染色体の腕にひとつずつ持つ系統です。当センターでは約1,300系統を維持しています。
    詳細はBruinFlyウェブページを御覧下さい。
    http://www.bruinfly.ucla.edu/
  • DrosDel欠失系統
    ヨーロッパの研究グループを中心に作出された欠失系統のコレクション。挿入位置の判明している2つのP因子間をFRT配列を介した組換えにより欠失させている。このため欠失の切断点が分子レベルで判明しています。欠失系統全体でゲノムの77%をカバーします。遺伝子のマッピング、Modifierのスクリーニング等様々な用途に使えるものと思います。 DGRCではケンブリッジ大学維持していたDrosDelコレクションの全てを受入れ、提供を行ないます。 詳細についてはDrosDelのホームページを御覧下さい。
    http://www.drosdel.org.uk/index.html
  • MARCM : PBac{DsRed}挿入系統
    スタンフォード大学のL. Luo教授の研究室で作製されたpiggyBacベクター挿入系統のコレクション。新規piggyBacベクターは突然変異誘発能を高めるためにスプライシングのアクセプター/ドナー配列、翻訳の終止コドンが導入してあり、DsRedがマーカーとして存在します。このトランスポゾンが常染色体に挿入した約 2,000系統は全て挿入位置を決定し、既知遺伝子内に挿入したもののみ選別してあります。またこれら系統の染色体基部にはFRT配列を持ったP因子を同時に持たせてあるためにモザイク解析を行う上で非常に有用な系統です。

注:上記のデータベースに登録されている系統が全てDGRCで維持されているわけではありません。提供依頼の前に検索して確認してください。

LA系統については、データベースが準備中のようですが、現在ご案内できません。しばらくお待ちください。

Q. 各系統についての詳しい情報を知りたいのですが?[実践編]

A. 例:DGRC# 204405
DGRC# 204405は、GS 12961です。
まず、Drosophila Gene Search Project (DGSP) に行ってください。
アドレスは、http://gsdb.biol.metro-u.ac.jp/~dclust/index.htmlです。
"Chromosome Map View" ページを使ってください。

12961の番号をもつGS系統を探してください。 マップと配列情報を含むさまざまな情報が見つかります。 この例では下のページになります。

THE PAGE

(上のページを開くときにエラーが出た場合、まず、DGSP のトップページを開いて下さい。 そうすれば、上のページが開きます。 また、ブラウザのクッキーを有効にしておいて下さい。 DGSPのサイトはブラウザのクッキーの情報を利用しています。)

Q. 遺伝子型以外の情報はどこにあるのでしょうか。

A. 検索ページのDGRC Number(6桁の数字)をクリックして下さい。 新たなウィンドウが開き、各々の系統の情報(遺伝子型やコメントなど)が表示されます。

3. その他

Q. 検索できません!

A. 申し訳ありません。新システム用のA.は作成中です m(. .)m

Q. 発注できません!

A1. 手順の詳細はハウツーページをご覧ください。

通常の発注依頼: How to Request Fly Stocks

大量の発注依頼(おおむね80系統以上): How to Request Many Fly Stocks

A2. 発注システムはJavaScriptを利用しています。
ユーザ情報を安全に取り扱うため、SSL暗号化通信を行います。
ユーザ認証においては、クッキーを利用しています。
クレジットカードの3D認証(「Verified by VISA」または「MasterCard Secure Code」:3D認証を契約されている一部の方のみ)では、ポップアップウィンドウが利用されます。
ブラウザで利用できるよう設定してください。 バージョンの低い、古いブラウザでは発注システムがきちんと動かない可能性がありますのでご注意ください。Internet Explorer 5では動作に不具合が生じます。

推奨ブラウザ
・Windows: Internet Explorer 6、Firefox 2、Safari 3
・Macintosh: Firefox 2、Safari 1.3.2以降
(Mac OS9 上で動作するブラウザでは動作に不具合が生じます)

A3.
フラッシュビデオ: (日本編)
フラッシュビデオ: (USA編)

Q. ハエが届いたのですが、雄しかいません/次世代が出てきません/全て死んでいました。

A. 発送前に全てチェックしているのですが、このような状態の場合には、すぐにご連絡下さい。再送いたします。
系統番号のほか、DGRC IDとPIの名前を併記して下さいますようお願いいたします。

Q. ハエが届いたのですが、遺伝子型から予想される表現が見られません。

A. ショウジョウバエ遺伝資源センターまでご一報下さい。 利用者のみなさんからの情報はコメントとしてフィードバックします。
系統情報のコメント欄やFlyBase に遺伝子型だけからは わからない情報が記載されていることがありますので、ご覧になってください。

なお、ショウジョウバエ遺伝資源センターでは、 寄託された系統をそのまま提供することを基本としております。 研究にあたっては、このことをご理解の上ご利用下さい。 受け取った系統は表現型をお確かめの上、お使い下さいますようお願いいたします。

Q. ハエが届いたのですが、遺伝子型から予想される表現が見られません。Cy[実践編]

A. 当センターで維持している系統の中には、Cyが表現されていない系統が時々見られます。多くの場合は、Cy表現型が表れていないだけと考えられます。

「Gray Book 最新版」531ページ(もしくは「Gray Book」533ページ)によれば、「Cyに関する第二の問題は、あるバランサーや遺伝的背景において、25度Cでも、表現が表れにくい場合がある」とされています。

Q. ハエが届いたのですが、遺伝子型から予想される表現が見られません。TM6B, Tb[1] [実践編]

A. 当センターで維持系統の中には、Tbが表現されていない系統が見られます。多くの場合は、Tb表現型が表れていないだけと考えられます。Antp[Hu] (従来Huと表記)が表現されているかどうかご確認下さい。胸部第2節の脇の肩部(humerus)の前側に通常は見られない剛毛があることで確認できま す。

Q. リクエストしたのに送られてこない系統がありました。

A. ショウジョウバエ遺伝資源センターでは、系統の調子が悪くなってしまったも のはストックリストから削るようにしておりますが、リストの更新が遅れたり、 たまたま発送日に調子がよくなかったりした系統は、お送りできないことがご ざいます。

ショウジョウバエ遺伝資源センター では、通常は、木曜までに提供依頼を受けました系統は、翌週の水曜に発送し ています。発注のあった系統を月曜と火曜に取り出し、プラスチックびんに移 し替え、水曜に発注者毎に系統を区分けし、梱包して発送しています。依頼の あった系統の状態は発送直前まで、発注者の区別をいたしておりません。発送 までにこのような過程があることをご理解の上、系統をご依頼下さいますよう お願いします。

Q. 増やして販売したいので、分けてください。

A. 販売など営利目的である場合の依頼はご遠慮下さい。
系統の提供に関しては、「教育又は学術研究に供する目的で、国内外の大学その他の研究機関等(センター長が適当と認めたものに限る。)に所属する研究者等 から依頼があつた場合に、センターの業務に支障のない範囲で行う」こととされております(京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源系統分譲規則より抜 粋)。

Q. 未交尾の雌を分けて送っていただけないでしょうか。/成虫を100匹ほど分けて下さい。

A. 提供しております系統は、雌雄10〜数十匹ずつです。 当センターでは、実験補助的なサービスは行っておりません。

Q. 高校の授業で使いたいのですが。

A. 直接お問い合わせ下さい(電話 075-873-2660、 Fax 075-861-0881 または、email: jpn-fly AT kit DOT jp)。個別に対応いたします。

4. ハエの飼育について

Q ダニはいませんか?

A. 2005年1月に当センター内の一部の飼育瓶からダニが確認されました。ダニの除去を行い、4月に完了しました。その後も定期的な検査を繰り返してきまし た。数千系統の飼育瓶を無作為に抽出し、ダニの検査を行っています。2005年6月13日の時点で、ダニの存在は確認されておりません。この作業は今後も 継続し、クリーンな系統の維持管理に努めます。
定期的な検査の結果

2006年3月末までダニ検出されず
2007年3月末までダニ検出されず
2008年3月末までダニ検出されず

万一、当センターから提供された系統に不具合が見つかりましたら、電子メール(jpn-fly AT kit DOT jp)までお知らせくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

Q. エサはどのような組成のものですか

A.30リットル分のエサの材料、調製方法は以下の通りです:

材料

27.4L
コーンフラワー1400g
コーングリッツ700g
ドライイースト1200g
グルコース3000g
寒天粉末216g
プロピオン酸150ml
70%エタノールに溶解したパラヒドロキシ安息香酸メチル(10%)150ml

1.プロピオン酸、パラヒドロキシ安息香酸メチルを除く、全ての材料を混ぜる。
2.93度まで温め、30分間煮込む。
3.プロピオン酸、パラヒドロキシ安息香酸メチル溶液を加える。

〒616-8354 京都市右京区嵯峨一本木町1 Tel: 075-873-2660(代) / Fax: 075-861-0881 / jpn-fly@kit.jp Copyright © Drosophila Genetic Resource Center. All rights reserved.