第5回ショウジョウバエ分類講習会

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第5回ショウジョウバエ分類講習会のアンケート
1、今回の実習に参加した感想をお書き下さい。
- 大変ためになりました。感謝しております。今後の研究に生かせたらと思います。
- 非常に有意義でした。実際に手とり足とり、分類の指導を受けることが出来るなどという夢のような3日間でした。講師の皆様ありがとうございます。渡部さんの改良検索表、使い込んでいくと、「なるほど」と納得のいくものになってきました。今後もずっと使っていくつもりです。施設も器具も素晴しく整っており、これを自由に使わせていただいて本当にありがとうございました。講義と実習2本立てで、これなら実力がつきそうで今後は、実証しなくては‥‥?。沢山の貴重な標本を持ってきていただき、ありがとうございます。
- 時間を気にせず実習できて非常に良かった。講師の先生方に感謝いたします。見続けていないとすぐに忘れてしまうということがわかりました。冬の間もサンプルを見て講習会で教えていただいたことを忘れないよう心がけます。
- 初心者コースの時よりも、たくさんハエを見ることができて、特徴がわかるようになってきた。いろいろな方の話が聞けたので、参考になった。自分が世話をしているハエくらいは分類できそうです。
- 講師の先生方ならびに食事やその他こちらの世話をしていただいた方々が気を使っていただいたおかげで集中して講習に取り組むことができました。なんといっても講師の先生方の分類に対する情熱が指導などから伝わってきて、分類自体に興味が出ました。それから実習以外の時間(食事後など)の雑談が非常に興味深い話が多く楽しかったです。(戸田式トラップ完成秘話、熱帯雨林での採集、きのこにたかるハエの幼虫の蛹化時に見られる種によって湿度し好性が異なることなど)ストックセンターとしての設備のすごさも見学から痛感しました。(設計時の設備やその配置に対する配慮や今まで色んな研究室のエサ作りや洗いの設備のノウハウを取り入れているところなど)
- 判別形質だけでなく、その地域や個体差での違いや近縁種との類似点も含めてしることができて面白かったです。
- たいへんに勉強になりました。今日で終わるとすると、非常に残念なことです。
- 自分の研究は種を正確に分類することが最も重要なので、今回分類表だけでは分からない、同定のコツというものを公私の先生から直接聞けたことは、非常に有意義だったと思う。
- 同定に専念できたことがよかった。
2、今後改善する点がありましたら、ご記入下さい。
- 特にありません。今後も講習会が存続してほしいです。
- お世話くださる皆様がたいへんだったと思います。なんとかその負担を減らしてあげられないでしょうか。
- 検索表に記載がない種については、試験以外ではあらかじめ教えてほしい。
- スタッフの方、お疲れ様でした。
- あと1日位期間が長いと今回用意されていたすべての種(50種くらい?)をすべてじっくり見れたような気がするので期間がもう少し長い方がいいと思いました。でも講師や世話人の方々の大変さを考えるとこの意見はわがままなものかもしれません。
- できるなら今回で終わりにならずに、細々でも続いてくれればと思います。
第5回ショウジョウバエ分類講習会のお知らせ
バイオリソースプロジェクト(ショウジョウバエ)では、2002年11月から2004年8月までに、4回のショウジョウバエ分類講習会を開催いたしました。 今回は第5回の講習会として、入門コースの講習会修了者および分類経験のある方を対象としたアドバンストコースを開催することに致しました。振るってのご参加をお待ちしております。
実習目標)
日本に生息する30種以上のショウジョウバエ科の種(近縁種を含む)の同定が出来るようになること。
また、特定の種群に興味があり、その近縁種を重点的に識別できるようになりたいと思われている方は、その旨応募の時にお知らせ下さい。できるだけの配慮を致します。
なお、分類講習会に使用する種のリストと関連情報は、ショウジョウバエ遺伝資源センター内のホームページ
http://www.DGRC.kit.ac.jp/NBR/
http://www.DGRC.kit.ac.jp/jp/nbr/classification2004-2.html
で公開いたします。
日 時) |
平成16年10月31日(日)〜11月2日(火) 31日の午前開始、2日午後に終了予定。 |
講 師) |
戸田 正憲 教授(北海道大学低温科学研究所)
木村 正人 教授(北海道大学)
渡部 英昭 教授(北海道教育大学) |
会場・宿泊) |
京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター
及び生物資源フィールド科学教育研究センター
〒616-8354 京都市右京区嵯峨一本木町
TEL 075-873-2660 |
費 用) |
講習会費は無料ですが、貸布団代、食費代を併せて10,000円を実費で戴きます。 |
定 員) |
10名 |
世 話 人) |
和多田正義(愛媛大)・山本雅敏(京都工繊大)
都丸雅敏(京都工繊大)・松田宗男(杏林大) |
連 絡 先) |
和多田 正義
愛媛大学 理学部 生物地球圏科学科
Tel/Fax 089 - 927- 9641
Email watada@mserv.sci.ehime-u.ac.jp
|
講習会についての問い合わせと、申し込みは、和多田にメールかファックスにてお願いします。
申し込み締め切りは、10月16日迄といたします。
申し込みには、氏名、年齢、所属機関、職名もしくは在学年をお知らせ下さい。
応募人数が10名以上の場合は世話人の協議によって選考させていただきます。
選考の結果は締め切り後すぐにお知らせ致します。
アドバンストコースの目標と実習課程
1.日本に生息するショウジョウバエ科のうち約30種の観察・同定
2.各ショウジョウバエ属の特徴を学ぶ
3.シマショウジョウバエ亜属の各種群の特徴と近縁種の識別を学ぶ
(今年度は、キイロショウジョウバエ種群の分類を重点的に行う)
4.ショウジョウバエ亜属の各種群の特徴と近縁種の識別を学ぶ
(今年度は、クロショウジョウバエ区の分類を重点的に行う)
なお、第1回、第2回、第4回の分類講習会入門コースの目標と実習課程は以下のとおりでした。
1. ショウジョウバエの採集方法と標本の保存法を学ぶ
2. ショウジョウバエ科の特徴を学ぶ
3. 分類に用いられる様々な形質を学ぶ
4. 検索表の使い方を学ぶ
5. 外部生殖器標本の作成法を学ぶ |
講習会で用いるショウジョウバエ科(Family Drosophilidae)の種(予定)
Subfamily Drosophilinae |
ショウジョウバエ亜科 |
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ハシリショウジョウバエ属 |
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C. procnemis |
キバネハシリショウジョウバエ |
Williston, 1896 |
Genus Scaptodrosophila Duda |
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マメショウジョウバエ属 |
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Sc. bryani |
キタザワマメショウジョウバエ |
Malloch, 1934 |
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Sc. dorsocentralis |
ハネビロショウジョウバエ |
Okada,1965 |
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Sc. subtilis |
ススバネショウジョウバエ |
Kikkawa & Peng,1938 |
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ショウジョウバエ属 |
Subgenus Dorsilopha Sturtevant |
ヒョウモンショウジョウバエ亜属 |
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D. busckii |
ヒョウモンショウジョウバエ |
Coquillett,1901 |
Subgenus Sophophora Sturtevant |
シマショウジョウバエ亜属 |
D. obscura species-group |
ウスグロショウジョウバエ種群 |
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D. bifasciata |
フタスジショウジョウバエ |
Pomini,1940 |
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D. imaii |
イマイショウジョウバエ |
Moriwaki & Okada,in Moriwaki, Kitagawa &Okada,1967 |
|
D. tsukubaensis |
ツクバショウジョウバエ |
Takamori & Okada,1983 |
D. melanogaster species-group |
キイロショウジョウバエ種群 |
D. suzukii species-subgroup |
オウトウショウジョウバエ種亜群 |
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D. pulchrella |
ニセオウトウショウジョウバエ |
Tan, Hsu & S. Heng,1949 |
|
D. suzukii |
オウトウショウジョウバエ |
(Matsumura) 1934 |
D. takahashiispecies-subgroup |
タカハシショウジョウバエ種亜群 |
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D. lutescens |
キハダショウジョウバエ |
Okada,1975 |
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D. takahashii |
タカハシショウジョウバエ |
Sturtevant,1927 |
D. melanogasterspecies-subgroup |
キイロショウジョウバエ種亜群 |
|
D. melanogaster |
キイロショウジョウバエ |
Meigen,1830 |
|
D. simulans |
オナジショウジョウバエ |
Sturtevant,1919 |
D. ananassae species-subgroup |
アナナスショウジョウバエ種亜群 |
|
D. ananassae |
アナナスショウジョウバエ |
Doleschall,1858 |
|
D. bipectinata |
フタクシショウジョウバエ |
Duda,1923 |
D. montium species-subgroup |
トラフショウジョウバエ種亜群 |
|
D. auraria |
カオジロショウジョウバエ |
Peng,1937 |
|
D. biauraria |
ヤマカオジロショウジョウバエ |
Bock & Wheeler,1972 |
|
D. subauraria |
キタカオジロショウジョウバエ |
Kimura 1983 |
|
D. triauraria |
ノハラカオジロショウジョウバエ |
Bock & Wheeler 1972 |
Subgenus Drosophila Fallen |
ショウジョウバエ亜属 |
D. virilis species-group |
クロショウジョウバエ種群 |
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D. ezoana |
エゾクロショウジョウバエ |
Takada & Okada 1957 |
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D. kanekoi |
フトクロショウジョウバエ |
Watabe & Higuchi 1979 |
|
D. lummei |
サカタクロショウジョウバエ |
Hackman 1972 |
|
D. virilis |
クロショウジョウバエ |
Sturtevant 1916 |
D. robusta species-group |
オオクロショウジョウバエ種群 |
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D. lacertosa |
トビクロショウジョウバエ |
Okada 1956 |
D. repleta species-group |
マダラショウジョウバエ種群 |
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D. hydei |
カスリショウジョウバエ |
Sturtevant 1921 |
D. polycheataspecies-group |
ダルマショウジョウバエ種群 |
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D. daruma |
ダルマショウジョウバエ |
Okada 1956 |
D. funebrisspecies-group |
スジショウジョウバエ種群 |
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D. funebris |
スジショウジョウバエ |
(Fabricius) 1787 |
D. immigransspecies-group |
オオショウジョウバエ種群 |
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D. albomicans |
アカショウジョウバエ |
Duda 1924 |
|
D. immigrans |
オオショウジョウバエ |
Sturtevant 1921 |
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