バイオ2003:
ショウジョウバエとDNA
1日目:2003年8月9日

参加者 28名(中学生 6名、高校生 18名、オブザーバ 4名)を迎え、体験実習を行ないました。繊維学部附属生物資源フィールド科学教育研究センターの研修棟の演習室と学生実習室が会場です。

1日目は、あらかじめ仕掛ておいたトラップから、ショウジョウバエを野外で採集する予定でしたが、台風が近畿地方を直撃したため、前日にトラップを回収したものから、「室内で」トラップで捕獲したショウジョウバエを採集しました。また、突然変異の観察と殺虫試験(1日目)を行いました。

導入
ショウジョウバエ遺伝資源センター長の 山本先生から、体験学習の導入と諸注意がありました。
住友化学工業(株) 農業化学品研究所 高田容司 先生より、殺虫試験の方法の説明がありました。
ピレスロイド系の殺虫剤である「ペルメトリン」を様々な濃度にして、 殺虫効果を調べます。
殺虫剤を含ませた濾紙をピンセットでつまみ、 プラスチッククリームカップに1枚ずつ入れました。 濾紙に水をたらしました。殺虫試験の間に乾燥してしまわないようにするためです。まず、マイクロピペットで水を吸います。
そして、マイクロピペットのノブを押し、濾紙の上に水を落としました。 グラニュー糖を濾紙のふりかけました。 殺虫試験の間に餓死してしまわないようにするためです。
麻酔をかけたショウジョウバエを十数匹ずつ、カップに入れていきました。ここで数を記録しておかないと、殺虫剤の効果がわからなくなってしまいます。 様々な濃度の殺虫剤の濾紙の上に、それぞれ十数匹ずつ。
「みんなできたかな?」
次の日まで、静かに置いておきました。

野外採集
トラップからのショウジョウバエの採集方法の説明が、博士研究員の大迫隆史先生からありました。野外でできなくて残念!
グループに分かれて、ショウジョウバエを観察しました。
トリエチルアミンで麻酔をかけ、実体顕微鏡で観察しました。
麻酔をかけたショウジョウバエは紙の上に置き、
先の丸くなった柄付き針を使って観察します。
このような種類のショウジョウバエが採集できました。

突然変異の観察
観察した突然変異について、プロジェクターを使った説明が、博士研究員の従二直人先生からありました。

殺虫試験:1日目

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会場や実体顕微鏡を提供して下さった、本学繊維学部附属生物資源フィールド科学教育研究センターに感謝いたします。
このプログラムは、 子どもゆめ基金 (独立行政法人 国立オリンピック記念青少年総合センター) の助成を受けています。

$Date: Tue Nov 11 19:09:53 2003 $
By 都丸雅敏
Email: tomaru@kit.jp