当センターでは、5年前から、「遺伝資源キュレーター教育研究センター」を立ち上げ,生物遺伝資源の取扱いと生物多様性の保全に関する科学技術、ならびに生物遺伝資源の利用から生じる利益の衡平な配分などに関する法規を習得した専門技術者の育成を目指した大学院教育を行っている。平成22年度からは,そのカリキュラムを国際的に発展させて実施することとしており,遺伝資源保有国(主として中南米諸国)と利用国(主としてアメリカ合衆国)の研究者や学生が本大学院プログラムに参加し,国際的規模での展開を開始した。特に、遺伝子操作、バイオテクノロジーの実習・演習、タンパク質の解析や各種顕微鏡を用いた観察実験などを行うとともに、生物多様性条約に沿った各種法令の解説を行っている。
本教育プログラムを遺伝資源保有国のひとつであるドミニカ共和国サントドミンゴ自治大学とすでに開始している。そこで、ドミニカ共和国高等教育科学省Ligia Amado Melo(リヒア アマダ メロ)大臣が10月5日と6日に京都工芸繊維大学ならびに当センターを訪れ,工繊大の大学院教育体制ならびに本プログラムの進展についての視察,さらに世界最大の研究用遺伝資源を保有し、各国の基礎生命科学の研究者にショウジョウバエを提供・分譲する当センターの研究支援事業の現場を視察し、今後の連携と協力関係について話合いが行われた。
山本センター長とLigia Amado Melo高等教育科学技術大臣 |
大臣と記念撮影 |
参考URL:
遺伝資源キュレーター育成プログラムの国際展開について
/old/gred/topics/000971.html
外務省(各国・地域情勢) ドミニカ共和国
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/dominican_r/
生物の多様性に関する条約
http://www.biodic.go.jp/biolaw/jo_hon.html
Welcome to Dominican Republic(ドミニカ在留邦人によるドミニカ情報)
http://www.geocities.jp/marishimazaki/