京都工芸繊維大学

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第11回 公開セミナー

第11回 公開セミナー

日時:2003年5月30日(金)14時30分~17時00分
場所:京都工芸繊維大学 工繊会館1階 多目的室(案内地図)


 東谷 篤志 氏
 東北大学大学院生命科学研究科教授

 演題:『減数分裂を含む生殖細胞形成と遺伝子組換えについて』

 要旨:

 モデル生物の一つである線虫Cエレガンスを用いた、減数分裂過程の染色体ダイナミクス、相同染色体 間の対合、遺伝子組換え、ヒストンの修飾など、これらに関わる分子機構についての実験結果ならびに、放射線によるDNA損傷の修復と減数分裂期の相同的遺 伝子組換えの関連性などについて議論したい。また植物(オオムギ)などを用いた実験についても紹介したい。

 草野 好司 氏
 九州工業大学大学院生命体工学研究科助教授

 演題:『ショウジョウバエの減数分裂組換えと2本鎖DNA切断修復
     :DNAヘリカーゼの役割』

 要旨:

 ショウジョウバエの減数分裂組換えにおいては、先ずsynaptinemal complexが形成され、その後Mei-W68の働きにより2本鎖DNA切断が導入される。さらにchiasmaの形成、その解離と続いて完了する。一方、体細胞において2本鎖切断が生じたとき、減数分裂組換えと類似した因子の働きによって切断部位が修復されると考えられる。これらの2つの組換え過程に、ヒトブルーム症候群原因遺伝子(BLM)とロスモンド-トムソン症候群原因遺伝子(RecQ4)orthologueであるDmblm (mus309)DmrecQ4が関与している証拠を紹介する。また、これらの症候群の一症状である不妊性の分子病態メカニズムについて論じる。
 
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