Drosophila Genomics and Genetic Resources

　昨年9月に東北大学において開催された日本遺伝学会第87回大会で発表した「ヒト化ショウジョウバエを用いた脊椎動物の超保存配列の機能解析（大迫隆史、松田健、都丸雅敏、高野敏行)」がBest Papers賞を受賞しました。この発表では、脊椎動物間で高度に保存されているヒト由来の配列をショウジョウバエに導入し、その機能を解明する目的で研究を行っている「ヒト化ショウジョウバエプロジェクト」の最近の成果を紹介しました。手探りの状態で始めたプロジェクトですが、この受賞を励みとして邁進し、脊椎動物のゲノム進化の謎に迫る研究成果を上げていきたいと考えています。
　今回の発表の著者は、研究成果に直接責任を持つ4名が代表しましたが、本プロジェクトは多くの方々のサポートによって成り立っています。上田龍博士（国立遺伝学研究所）、近藤周博士（同）、松林宏博士（京都工芸繊維大学）、粟崎健博士（杏林大学）には、技術的・専門的なご助言をいただきました。また、当部門の技術職員である下西千絵さん、山本麻代さん、宮井真綾さん、岡本恵理さん、益野葉子さん、古閑純子さん、小川雅美さんには、系統作製上の技術的なサポートをいただきました。また、本プロジェクトは、京都工芸繊維大学より「ヒト化ショウジョウバエ系統作出事業」としてサポートを受けています。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。