Drosophila Genomics and Genetic Resources

2014年11月からTimothy Karr 博士がショウジョウバエ遺伝資源センターに外国人研究員として加わりました。
　Karr 博士はカリフォルニア大学サンフランシスコ校、イリノイ大学、シカゴ大学、バース大学（英国）、アリゾナ州立大学等で研究・教育を行われてきました。その間、蛍光抗体を用いた細胞骨格の観察手法の開発やショウジョウバエ初期胚のengrailed、fushi tarazu 遺伝子の発現ストライプの形成機構の解明などを手がけた後、生殖遺伝学、殊に精子形成機構の解明に向けたゲノム研究を推進されてきました。最近はヒト、マウス、鳥、昆虫、イソギンチャクまでを網羅したプロテオーム解析など、システム生物学の観点から精子や性、そして種分岐の起源についての解析も、幅広い共同研究者と進行中です。こうした研究成果はCell, Nature, Human Molecular Genetics, PLoS Genetics, Proceedings of the National Academy of Sciences, Science 等々へ発表されてきました。
　Karr 博士が加わったことで、私たちは一層、研究に弾みをつけて切瑳琢磨、研究・教育・ストック事業に邁進します（TSK）。