Kyoto Institute of Technology
Posted in センター活動,教育・研究 on July 02,2014
細胞死は不要な細胞を除く、生命にとって必須の、そして究極のツールです。私達はカスペース非依存的に細胞死を制御する新たなショウジョウバエ遺伝子を見つけ、Mabiki と名付けました。この遺伝子はbicoid 遺伝子数増やすことで起きるパターン形成異常の修復に働きます。reaper 遺伝子の発現上昇とそれに伴うカスペースを介した細胞死回路の活性化だけでは、こうした形成異常を十分に修復できません。Mabiki 遺伝子は、カスペース依存的な細胞死回路と共に発生過程の頑健性に寄与しています。
この論文は、Oxford Brookes Universityの田中健太郎さん、首都大学東京の高橋文さん、京都大学の布施直之さんとの共同研究の成果で、Genetics 誌6月号に掲載されました。（TSK）
Tanaka,K.M.*,Takahashi,A.,Fuse,N.,and Takano-Shimizu-Kouno,T.*（2014）A novel cell death gene acts to repair patterning defects in Drosohila melanogaster.Genetics 197,739-742.
doi:10.1534/genetics.114.163337.Text