日 時: | 2004年 11月 1日(月)15:30~17:30 |
場 所: | 京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター会議室 |
出席者: | 布山 喜章 (元東京都立大学教授)、 上村 匡 (京都大学教授)、 木村 正人 (北海道大学教授)、 高野 敏行 (国立遺伝学研究所助教授)、 山本 雅敏 (京都工芸繊維大学教授)、 上田 龍 (国立遺伝学研究所教授) 和多田正義 (愛媛大学助教授)、 松田 宗男 (杏林大学教授)、 都丸 雅敏 (オブザーバ、京都工芸繊維大学助手)、 小牧 靖昌 (オブザーバ、京都工芸繊維大学研究協力課主査) |
欠席者: |
多羽田哲也 (東京大学教授) |
- 記 -
議題
1.プロジェクト継続に向けた活動について
2.成果、実績の収集等について
3.その他
以上
委員長より、本議題はいずれも承認を必要とするものではなく、意見交換を行い、議論を深めるものである旨説明があった。
1.プロジェクト継続に向けた活動について
2004年12月の分子生物学会でナショナルバイオリソースプロジェクトのパネル展示およびシンポジウムでの発表(「ショウジョウバエ -ゲノムワイドリソースの確立と展望-」)がある。このシンポジウムは中間評価としての意味があるため、プロジェクト継続を目的として、ショウジョウバエ リソースのアピールに向け、どのような内容を盛り込むかを議論したい、と山本委員より提案があった。
各委員からの提案や意見(欠席の多羽田委員からのemailでの提案を含む)を議論し、以下のような内容を盛り込むことで検討することになった。
- パネル展示にあたり、Leicaから蛍光実体顕微鏡、CCDカメラ、液晶モニターの貸出しを受け、ショウジョウバエの実物を展示する。展示系統に関する提供等の依頼があった。
- パネル展示とともに、詳細な情報を盛り込んだチラシを置き、配付する。
- ゲノムワイドリソースであることをわかりやすく提示する。P, piggyBac, RNAi系統などを説明する。
- ショウジョウバエの研究をアピールするような具体的な例を挙げて簡潔に説明する。
- 研究業績の実績を提示する(議題2参照)。
- アメリカのゲノム解析事情(ショウジョウバエの12種が対象)を説明する。
- 日本独自のコレクションがあることをアピールする。
- 維持系統数の上限について示す(30,000 系統か)。
- バイオリソースプロジェクト内での具体的成果を示す(系統収集数、提供数など)。
- キイロショウジョウバエ以外の近縁種については、キイロショウジョウバエでは研究不能であるが、生物学的に興味深い研究について紹介する。
- 将来の展望(ゲノム解析系統、BACライブラリの配付など)について説明する。
- 近縁種:種特異的生物機能、種間の比較から(和多田委員原案を松田・木村委員が加除修正)。
- 集団遺伝学的見地からpolygenic effect解析の重要性(高野委員)。
- ショウジョウバエを用いた研究状況(上田委員)。
- バイオリソースプロジェクトの実績具体例(提供数など)(山本委員)。
2.成果、実績の収集等について
国内のショウジョウバエ研究者が現在進めているプロジェクトの情報を収集することになった。上田委員および上村委員が担当する。
3.その他
今後の系統収集について希望等の意見が山本委員より要請があった。強制発現系統、EMSによる突然変異誘発系統、野生集団由来isofemale line, isochromosome lineなどについて意見交換した。
以上