京都工芸繊維大学

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譲渡による系統の受入れ

ショウジョウバエ系統の譲渡/寄託についてのお知らせ

京都工芸繊維大学
ショウジョウバエ遺伝資源センター
山本 雅敏

日本ショウジョウバエ研究会総会(於三島(平成13年度)、東京(平成15年度))でのショウジョウバエ遺 伝資源センター(DGRC)事業紹介で説明しましたように、基本的には『あなたのラボのインキュベーター』として本センターを機能させたいと考えていま す。個人の研究にだけ必要とされる系統までも維持することはできませんが、汎用性が高く有用な系統や新しい遺伝子の突然変異など系統的価値が高いと判断さ れるものの維持はショウジョウバエ遺伝資源センターで行っていきます。実際、本センターでは、個々の研究機関(研究者)から多くの系統を受入れて来ました し、これからも受入れは継続します。

譲渡/寄託を希望される方は当センターまでご連絡下さい。Email はjpn-fly@kit.jp です。

受入れ系統としての条件
  • 新しい突然変異系統であること。
  • 新たに開発された有用な系統であること。
  • 遺伝子導入系統については、コンストラクトや挿入位置(塩基配列)情報が提供できること。
  • 論文に記載されていること。
  • 研究者への系統の提供には制限を設けない事。
  • 研究室での系統維持を継続しない可能性の高い系統であること。
  • 複対立遺伝子、同一コンストラクトの導入系統数と選択については、検討が必要になります。

※本センターで維持可能な収容能力により維持系統数に制限がでることになりますが、 できるだけ多くの系統を維持するというのが基本方針です。受入れ系統も提供依頼数などによっては見直しを考えざるを得なくなる場合もありますのでご了承下さい。

※本センターへ寄託するにあたって、MTA(Material Transfer Agreement 遺伝資源移転契約)が必要な場合は個別に対応いたします。 しかし、センターは基本的にはMTAを要求することなく系統を提供することとします。

以下は系統の譲渡/寄託にあたっての注意点ですので、ご留意願います。

  • 遺伝子型の記載:各系統の遺伝子型の提供は必須です。系統リストは遺伝子型が基本になります。 公開性を考慮して、Flybase の命名法(Nomenclature)に準拠する事にしていますので、参考にして下さい(http://flybase.bio.indiana.edu/static_pages/docs/nomenclature/nomenclature3.html)。
  • Allele について:系統のリストにallele 名が記載されていない場合、例えば、w とあるものがw[1]かどうかなどの確認、をお願いしています。不明な場合はw[*]と表記します。
  • 引用文献:系統の情報と出所を明らかにするもとして提供をお願いしています。
  • 挿入位置情報:遺伝子導入系統では必須です。
  • 付加情報:発現のパターンやallele の説明などがあれば、利用者にとって便利です。
  • 検疫:当センターはダニやカビに万全の注意を払っています。これらに汚染されていない事を確認の上お送り下さい。 また、当センターも受け入れ時に厳しい検疫をいたしますので、系統の公開・提供にはしばらく時間がかかります。
  • 品質検査:当センターに譲渡/寄託された系統の遺伝資源としての品質検査を譲渡/寄託された研究者にお願いすることが有ります。
系統の維持、管理、提供に関する大枠の方針について

ショウジョウバエ遺伝資源センターは、ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ショウジョウバエ」の中核機関として、ショウジョウバエの維持、管理、提供事業を行っております。系統に関する大枠については、NBRP「ショウジョウバエ」運営委員会で審議されています。 その詳細につきましては、議事録(/old/NBR/)をご覧下さい。
また、ご意見がございましたら、センターまたは各運営委員までお寄せ下さい。ショウジョウバエコミュニティのニーズに的確に対応するための参考とさせていただきます。

以下の系統については、NBRP「ショウジョウバエ」サブ機関が担当しています。これらの系統に関しましては、各サブ機関責任者までお問い合わせ下さい。

〒616-8354 京都市右京区嵯峨一本木町1 Tel: 075-873-2660(代) / Fax: 075-861-0881 / jpn-fly@kit.jp Copyright © Drosophila Genetic Resource Center. All rights reserved.